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B群第20代第1位「オオムギ」そしてB群第1号赤ちゃんザル「デコピン」

投稿日:2024年4月23日

 左の写真は、今回B群第20代第1位に就任したオスザル「オオムギ」です。堂々とした顔つきです。オオムギが第1位に就任した経緯いついては、以下の通りです。
 令和5年5月にB群第19代第1位に就任した「ゴロー」は、同年11月12日以降C群のメスを追いかけてB群を離れていきました。本来であれば、サルが群れを離れて現れなくなり、1カ月間様子を見たあと、状況が変わらなければ第2位のオオムギを第1位に認定することになりますが、第18代第1位メスの「ヤケイ」が群れの中で非常に強く、先頃までオスとメスの関係性が不安定な発情期であったため、私たちはその動向を見守っていました。

 発情期が終わる4月となり、4月15日に2頭の優劣を確認するためにピーナッツテストを行ったところ、オオムギが5回中4回ピーナッツを取り優位であったため、オオムギを第20代第1位と認定しました。
 「ピーナッツテスト」とは、サルの優位関係を確認するため、2頭のサルの間にピーナッツを置き、ピーナッツを取った方を上位と認定するテストです。

 オオムギがB群第1位と認定され、4月20日にB群第20代第1位就任式を執り行いました。
左の写真は、垂れ幕を背にお祝いのバナナを頬張るオオムギです。オオムギは、清水久子大分市副市長から辞令を受け取った後、お祝いのバナナをしっかりと味わっていました。
 オオムギは、大きな体格とは裏腹に温厚な性格をしています。目立つ存在となったオオムギにこれからも注目していきたいです。

 オオムギの就任式を無事終え、私たちも一安心していた矢先、スタッフの一人が今年初の第1号赤ちゃんザルを確認しました。それは、4月21日の夕方、最後の小麦のエサを撒いていた時でした。昨年の第1号赤ちゃんザルを発見したのが4月30日でしたので、今回は9日も早く確認しました。
 高崎山自然動物園では、毎年第1号赤ちゃんザルの名前を公募により決定しています。今回は797通の応募があり、その中から、MLBの大谷翔平選手の愛犬にちなんで「デコピン」と名付けました。
 デコピンは男の子で母親の名前は「アキラ」と言います。右の写真はアキラに抱かれるデコピンの様子です。赤ちゃんザルは生後7日から10日で歩行練習を始めます。デコピンも歩行練習に備え元気に育って欲しいです。
 母親のアキラは警戒心が強くなかなか近寄ることは出来ませんが、デコピンの成長の様子をこれからもスタッフ一同見守っていきます。

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